刑事事件の裁判傍聴体験談

傍聴可能なのは地方裁判所と高等裁判所まで

日本各地に地方裁判所があり、主要都市には高等裁判所があります。
裁判は法廷で行われ、一部始終を傍聴することが可能です。
地方裁判所での判決に不服がある場合、高等裁判所に持ち込まれます。
そこでの判決に対しても不服がありそれが認められれば、最高裁判所での裁判が行われます。
一般に傍聴されるのはこの地方裁判所と高等裁判所です。

裁判の傍聴券は抽選です

裁判の傍聴も、刑事事件と民事事件とでは、やはり刑事事件が人気も高く、結果的に競争率も上がります。
何の競争率かというと、傍聴席には限りがあるので、その席に座る為の競争なのです。
大きな事件は大きな法廷で行われる為、傍聴席もそれなりに多いのですが、小さめの法廷だと席も少なく、場合によっては中に入れない事もあります。
そんな時はすぐに諦めずに、誰かが出てくるのを待つこともありますが、時間によっては素早く切り替えて別の法廷を目指す場合が多いです。
そんな裁判所での傍聴の体験談です。

傍聴席で見た裁判の実際

刑事事件といってもピンからキリまでで、殺人などの重い刑は人気も高く、被告人が有名人なら整理券も配られるほどです。
夏休みなどは比較的混雑し、制服姿の高校生も多く見受けられます。
なので、裁判の予定時刻より前に法廷の扉の前に並ばないと、裁判が見れないなんてこともよくあります。
被告人は、殺人や殺人未遂を犯していても、見た目で判断出来なさそうな人もいます。
ですが、目付きが違うのです。
一般の、道ですれ違う人や知人・友人などには感じたことのない、何とも言えない昏い 目をしている人が何人か居ました。
服装はTシャツからYシャツ・ワンピースなど様々ですが、被告人は腰に縄が巻かれ、手に手錠を付けたまま法廷に入って来るので、柵の手前と向こう側には犯罪を犯したという大きな違いを感じます。

傍聴席で感じる諸行無常

裁判中は手錠が外されるのですが、その時のガチャリという音も現実味を帯びてこちらも緊張してきます。
重刑罪は執行猶予も付くことも無く、例え目と目が合っても恐怖は感じないのでじっくりと被告人の様子を見てしまいます。
なぜ人が、同じ人間を傷付けることが出来るのか、それが知りたくて傍聴をしています。
その犯罪の悲惨さには、被告人は私達と同じ人のように見えて、実は内面は人では無いようにも思えてきます。
そして、これは私が気を付けている事なのですが。
軽い罪状での判決の時には、よく執行猶予が付きます。
裁判長が更生を願って、諭しながら判決を読み上げるのです。
ですが、その後被告人は手錠も腰縄も無しで法廷を出て行きます。
タイミングによっては、元被告人と同じエレベーターに乗ることもあるので、執行猶予が出た際はなるべく早く法廷を出て、さっさと階下へ向かうようにしています。
まさか裁判所で問題を起こす可能性は無いでしょうが、ただ気分的に居心地が悪いのです。